今日も深爪

爪を切るのが絶望的に下手な大学生です

郵便屋さん

何の変哲も無い、夏の平日の昼下がり、
私はそわそわと郵便屋さんを待っている。


小学校中学年から中学生の頃、
文通している子が何人かいた。

学校の行事で会った隣の学校の子、
同じ部活だった隣町の子、
町の交流事業で出会った遠い県の子、…

結構な頻度でやり取りをしていたはずなのに、
いつの間にか手紙を出さなくなった、
いつの間にか手紙を待たなくなった。

あれからいくつか歳を重ねて、
今の私は通販で注文した荷物を待っている。

そわそわそわそわ。
起きてから1時間に1回はポストを覗きに行って、「まだかな」「まだかな」って。
届くものは違えど、数年前と同じことをしている。

こうして郵便屋さんを待っているとき、ふと誰かと文通していた頃を思い出して、あの頃の自分を微笑ましく思う。

田舎の町で、小・中学生なんてスマホはおろか二つ折りケータイすら持っているのが珍しいような時代、隣町から届く手紙、当時の私からしたら考えられないくらい遠い場所だった関東から届く手紙は、すごく特別なものだった。

ショッピングセンターの雑貨屋さんで買ったレターセット、「今回はこの色にしよう」「今回はこのペンで書こう」って返事を書いて、切手を貼ってポストに入れる一連の流れがとてつもなく好きだった。

あれから数年経って、私はこうしてインターネットを何となく、難なく使いこなしている。50円だったはがきは62円になって、80円で送れた定形郵便は82円じゃないと送れなくなったけれど、インターネットが普及した今だからこそ、私は誰かに手紙を書きたいと思うことが増えた。(ビジネス文書は苦手だからそういうのじゃなくて。)

 

Facebookやってますか?」「Twitterやってますか?」「LINE教えてください」じゃなくて「住所教えて〜」って気軽に言えていたあの頃、楽しかったな。

あの頃の「手紙」と今の私が思い描いている「手紙」は少し違うのだけど、今でも誰かと文通したいなって思うし、いつか、自分が親になったとき「文通」は子どもに経験させたいことの一つ。
(今なら便箋はちょっといい感じの文房具屋さんで買うし、ペンだって何色も使わずにきっと黒一色で十分だし、届いたその日に返事を書き上げて次の日にポストに入れるなんてことはしない。)

文章にまとまりを持たせられないのでここらへんで強制終了させていただきます。
さっき郵便屋さんが届けてくれた本も読みたいし。そわそわタイム終了。