今日も深爪

爪を切るのが絶望的に下手です

定型

 

 

深い青、あなたがつくる海でなら溺れ死んでもいいと思った

 

責任を押し付けたくはないけれどあなたに触れた日からさみしい

 

いいんだよ、私はずっと気付かないふりをするから君の嘘には

 

夕暮れの飛行機雲に背を向けてふたりのエンドロールは続く

 

さよならも言えないほどに不器用な僕らの終わりは指切りだった

 

もう二度と触れない右手 たぶんもう思い出さない君の体温

 

会いたいと思わなければ会わなくて済むこの距離に救われている

 

あの冬の匂いを忘れたくなくて一滴残してる柔軟剤

 

捨てられぬ柔軟剤の空ボトル墓石に見立てて冬を弔う

 

△ABCの上でただBC間を行ったり来たり

 

晴れの日が嫌というのは飛び降りる理由になりませんか、先生

 

明日は晴れ、何をするにもいい天気(身を投げたってきっと絵になる)

 

雨宿り、晴れじゃできないじゃんねってテレビの前で君は笑った

 

僕のためだけの音だと思い込む眠れぬ夜の静かな雨垂れ

 

伸びすぎた爪をあなたの背に立てる 行かないでって言えたらいいのに

 

もう誰も傷つけたくはないんだと深夜にぽつり今日も深爪